「あっはっは、あんたいっつも不愉快そう」
「どんな顔しててもきれいだけど」

「ま、理由なんかどうでもいいや。どうせ俺には関係ないし。」
「んじゃ、見納めにキスしてくんない？」

それは、透明度の高いルビーと同じ、深い赤だった。
鮮やかな血潮そのものが流れ込んだような、『紅玉』の瞳が映える白い顔。
何もかもを見越している、冷めた両目は常にどこか、ここではない場所を見ているのだろう。
ガラスのように鋭く、そして脆い唇の『あのひと』は……会うたびに、さらに透き通っていくようだ――
けれど、お願いだから。
今だけは、俺を見て。
どうか、あなたの瞳に、俺を映して。
できることなら、あなたの心に、俺だけが残像になって、ずっとそのまま――焼きついてしまえばいいのに。
俺はこの先もずっと、そんな『叶わない夢』を見る。
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セリフ作成:叶 逢樹
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見ようによっては冷たく映る色だけど、俺といるときは……
なぜかな、とっても暖かく……燃える炎の色に見えるよ。
……ほら、こうしていると、特にね。
……すごく綺麗だ、この両目。
……色っぽいね……止まらなくなりそうだ　
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セリフ作成:叶 逢樹
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