もしも3…


「お届け迅速!何でも宅配便!」

社長=ナスタ・平社員=シザーク・経理=カルナラ-バージョン


「竜棲星-ドラゴンズプラネット」二次創作コメディ
制作--可那他様


ナスタ「新入り!仕事だっ!
----『一緒に眺めたあの青い海の砂浜で、あなたを待つわ』さんから、これを海まで届けろとの依頼だ。行って来い!」

デスクの上に、りぼんつきの可愛らしい小箱が一つ。


シザーク「えっ・・!?う、海ですか!?」(←顔に動揺が走る)
ナスタ「なんだ?新入り!初仕事そうそう、その顔は!?文句でもあるのか!?」
シザーク「い、いえ!文句だなんて・・・!」
カルナラ「いいなぁ!海に行けるなんて!あ、買い食いとかしちゃだめですよ!経費で出ませんから!」
シザーク「えっ!? 青い海を見ながらかじるホームランバーアイスもですか!?」
カルナラ「当然です!あ、でも当たりが出たら経費落ちオッケーです
シザーク「き、厳しい!!」
ナスタ「・・・貴様らホームランバーアイスなど、邪道だっ!青い海といえば
――ダブルソーダアイスで夢の2本大当たりかまして経費一個分儲け♪
――にきまっておるだろーがっ!」
カルナラ「・・ナ、ナスタっ!?もしや先月の使用不明金経費は・・・」
ナスタ「ええーーい!いつまでサボっている気だ!さっさと行けっ!!」(←ごまかし)

ナスタの指輪が光り輝いて、シザークとカルナラが光に包まれて消えた。
ナスタ「あ・・しまった。カルナラまで・・ま、いっか♪」(←鼻歌交じり)


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『ひぃえぇ〜〜〜〜〜〜!!』(←二人分のハモる悲鳴♪)
ドサッ!!
シザーク「よ、よかった!海の中じゃない・・!」(←半泣き)
カルナラ「えっ!?ま、まさかシザーク、かなづち?」
シザーク「うん!でも社長に言ったら、微笑まれたよ!」
カルナラ「・・っ!?ほ、微笑まれた!?」(←顔面蒼白)

ハッと嫌な悪寒が駆け抜けたカルナラが、シザークが持っていたお届け物の可愛らしい箱の裏書きを掲げ見る。

カルナラ「や、やっぱり!!まずい!逃げましょう!シザーク!!」
シザーク「え!?な、なんで?それにこれ届けなきゃいけないんじゃ・・?」
カルナラ「だから、その届け物は・・・」

・・・時すでに遅し。

『チュドーーーーーンッ!!』

りぼんつきの可愛らしい箱・・型-時限爆弾、大爆発。
吹っ飛んだ二人はあえなく海の中へ。


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・・・数時間後

シザーク「社長〜〜ヒドイじゃないですか!あんな爆弾届けさせるだなんて!」
ナスタ「・・・何を言う。溺れているお前をちゃんとここへ連れ戻してやった恩を忘れたのか!?」
シザーク「うっ。い、いやそれは感謝してますけどっ!!」
ナスタ「ならばさっさと次の仕事を片づけろ!次は『ケーキ屋ケンちゃん私の事を忘れないでね』さんからの依頼だ!」

再びナスタの指輪が輝いて、シザークが掻き消えた。

カルナラ「・・・社長、さっきシザークが持っていった届け物もまさか・・!?」
ナスタ「・・・ふ、985番目の女からだ」
カルナラ「や、やっぱり!では、さっきのりぼん付き可愛らしい箱型-時限爆弾は!?」
ナスタ「・・ふん、流石に999番目ともなると、姑息な手を使う・・。この私を騙そうなどと・・バカなだ」
カルナラ「・・・(ToT)『・・・お、男ー!?しかももうすぐ千人ギリ・・・』←心の声」


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その頃シザークは・・・

シザーク「ぎゃーーーーっ!!甘いものは嫌いなんだってばーーっ!!」
985番目の女「なに言ってんの!捨てられた女のヤケ食い相手を依頼したんだからね!
――――――きっちり付き合ってもらうわよ!金払ってんだから!!」

・・・・合掌(チーーン)


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「お届け迅速!何でも宅配便!」・・・しかしてその実態は!!
ナスタに振られた男女が送りつけてくる呪いのお届け物&依頼を、速やかに除去・完遂するべく作られた会社!

ナスタ「・・・ふ。さて、次、行ってみようか?」
カルナラ「・・社長、お願いです・・千人ギリで止めておいてくれませんか」

ナスタの向かう先は、マリファナ海溝よりも深かった・・・(アーメン)




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