「竜棲星-ドラゴンズプラネット」二次創作BL18禁小説
制作--可那他様

「あなたの腕の中で」

ピーーーーッ!


耳ざわりな電波が、直に脳裏を突き抜ける


「・・・ッ!くそ!俺はこれから休暇だって知ってるか!?」


忌々しげに吐き捨てた男が、目元全体を覆い隠した黒いバイザーの根元に付けられた通信機のスイッチを入れる

途端にまるで触手のような細い線が伸び、男の着ていたダークグレーに紅いラインの入った軍服の中に仕込まれた機器の一部へと繋がった


ヴゥン・・ッ


たちまちバイザーの内側に映し出された、男の直属の上司・・・セテ将軍が告げる


『特殊諜報部隊・隊長、コードネーム・エビル=アイ。休暇は延期、任務だ』

「・・・っ、はい・・指示を」

『軍の研究所からランクAの危険能力者が脱走した。ただちに追跡し捕獲、保護すること。これは第一級優先事項だ、任務遂行の為ならば抗戦も厭わない』

「・・・了解。情報と捕獲に必要な武器の転送を」


いい終えた途端、男の右手甲の部分に刻み込まれた諜報部隊専用のナノ・タトゥー(生体紋様型時空召喚魔方陣)が発動し、周囲の空間の歪みを伴って一振りの剣(ソード)が男の手の中に転送され出現した


「ッ!?”ブラック・ソード”!?おまけに第一級優先事項だと?こりゃ、とんでもないランクAってことだな・・!」


全体を黒いナノ・マシーン(生体兵器)で生成された”ブラック・ソード”は、軍の保持する最新兵器だ
切った物体を瞬時にナノ粒子にまで分解し、消滅させる

その危険性と機密保持のため、転送と使用・保持を認められた者は軍の中でもほんの一握り

その上、転送と同時に”ブラック・ソード”は保持者の持つナノ・タトゥーと通じてその体内を鞘として保管され、保持者の意思によってその姿を自在に変形、出現させる事が可能

通常は一介の脱走者捕獲のためになど、転送が許可される武器ではない


ヴゥン・・・ッ


不意にバイザー内部の映像が切り替わり、追跡モニターに赤く輝く点としてその対象者が表示された

コードネームでエビル=アイと呼ばれた男の手の中で、転送された”ブラック・ソード”がまるで粒子分解するかのように掻き消えて体内へと収納される


「・・・くっ、あい・・かわらず、気色の悪い武器だぜ・・っ!」


体内にわだかまるナノ・マシーンの異物感に口元を歪めながら、バイザーに落ちかかった黒髪をかき上げ、190は有にある長身に似合ったダークグレーの軍服の裾をひるがえし、エビルが追跡を開始した









・・・・・・・ポツ


頬に落ちた違和感に、雑踏に埋もれるようにして歩いていた小さな身体が立ち止まった


「・・・・・なんだ?これは?」


天空から落ちてきた一粒の雨
小さな指先が、頬に残る濡れた感触を拭い去る

続いてパラパラ・・・とその指先に、手に、上向いたその顔に

冷たい大粒の滴が降り注ぐ

にわかに周囲がざわついて、突然降り始めた雨を避けるため、溢れていた人影が足早に遠ざかっていく

そのうちの一人が、道の真ん中で茫然と天空を見上げて微動だにしない、その小さな身体とぶつかった


・・・・・ドンッ


まだ見た目、10歳前後にしか見えない小さな身体が、路上に転がる


「っ!?、そんなところで突っ立ってたら邪魔だろ!」


忌々しげに言い放って謝りもせずに走り去ろうとした男に、その小さな身体の持ち主が、立ち上がりながら問いかける


「・・・待て。この水は一体なんだ?」

「は!?水・・って、この雨の事か?!なんだ?お前?雨も知らな・・・」


いい終わらない間に

ぶつかっておいて謝りもしなかったその存在の周囲の空間が揺らいだ・・・と見えた瞬間、不意にその存在が目の前で掻き消えた

それは、ほんの一瞬の出来事

雨に気を取られていた周囲の者達の中で、その事に気がついた者は誰一人としていない


「・・・あめ?そうか・・・これが雨というものなのか」


立ち上がった小さな体
雨に濡れそぼっても輝きを失わない、光沢のある肩付近で切りそろえられた金色の髪

天空を見据える赤い双眸

女の子か・・・?と見間違いそうなほどに整った美貌
だがその口調と凛とした雰囲気から、男である事が窺える

印象的な赤い瞳を閉じ、僅かに口元を上げた薄い笑みが天空を見上げ、振り注ぐ冷たい雨に身を浸す


・・・と、


不意にその小さな体の周囲を、ダークグレーの軍服の一団が取り囲んだ


「ランクA研究対象ナンバー・8、ナスタだな?」


問われた問いに、赤い瞳は閉じられたまま雨の感触を楽しむように上を向き、答えはない


「迎えに来た。大人しく付いて来い」


その言葉に、ようやくとナスタの赤い瞳がゆっくりと開かれ、周囲を取り囲んだ一団に視線を向ける


「・・・私は、あそこに戻らない」

「安心しろ、戻す気はない。我々は・・・・」





・・・・・・ザッ!!


ピーーーーッ!!


急に襲った通信機からの衝撃にエビルが思わず立ち止まり、バイザーに表示されたいくつかの生体反応消去の反応を茫然と見つめる


「な・・・っ!?一気に8人も!?しかも一瞬で・・・?どういうことだ!?」


示された反応地点は通り一つ向こう


強くなった雨足で白く煙る路上を、雨で濡れ、黒く濡れ光る髪と重厚な軍服をなびかせてエビルが足早にその地点に向かう

通りを曲がり、その場を見据えたエビルのバイザーの中の瞳が、大きく見開かれる


道路の真ん中で立ちすくむ、小さな体
そこを中心に、円を描くようにして切り取られ、何もかもが消失したかのような空間


断ち切られた電線
丸くえぐり取られた建物
円く消失した道路の石畳


「な・・・んだ?これ?」


茫然と呟いたエビルの存在に気が付いた小さな体が、その赤い瞳を向けた


「・・・かえ・・らない。どこにも・・・」


呟くように言い、その赤い瞳に異様な輝きが宿り、周囲が揺らいだ・・かのように見えた瞬間

その小さな身体がビクンッ!と震える


「っ?!くぅ・・・っ!」


呻き声のような苦痛の声をあげ、その身体が地面へと倒れ付した


「お・・い!?どうした!?お前・・・!?」


慌てて駆け寄り、一瞬の躊躇の後抱き起こしたその身体が、エビルの腕の中でグンッ!と一回り成長したかのように大きくなり、その苦痛に喘ぐような押し殺した悲鳴と供に、エビルの腕の中で意識を失った










ピーーーーー


「対象を捕獲、保護しました。指示を願います」


気を失った小さな存在と供に、とりあえず自宅に戻ったエビルが、濡れた服と髪をそのままに窓からいまだ降りしきる冷たい雨を見つめている

簡潔なメッセージを将軍のホットラインあてに送信していた通信が、不意にザザッ!という雑音と供に断ち切られた

『っ!?』バイザーの下で眉間にシワを寄せたエビルの背後から、声が掛けられた


「・・・私は、あそこに戻らない」


意識を失ってソファーの上に倒れこんでいたはずの小さな身体が、エビルを赤い瞳で見上げ、そう言い放つ

燃える様な赤い瞳

だが、その強い意志を放つ瞳とは裏腹に、冷たい雨で濡れそぼった身体は小刻みに震え、紫色に変色した唇を噛み締めている

その様子に、エビルが小さくため息を落とす


「・・・寒いんじゃないのか?」

「余計なお世話だ」

「・・・そのままでいたいのか?」

「お前に関係ない」

「・・・・・・・・・可愛くない」

「は?っ!?って、おい・・っ!?」


いきなりその体を小脇に抱えたエビルが、暴れる小さな体を風呂場へと連れ込んで、既に温かなお湯で満たされていたバスタブの中にその体を放り込んだ


ザバン・・・ッ!!


「ッ!?ブ・・ハ、な・・にを!?」

「どうせ濡れついでだその服はその辺にかためて置いておけ。後で着替えを持ってきてやる」

「な・・・!?」

「なんだ?文句があるなら後でいくらでも聞いてやる。ただし、体を十分に温めてからだ!わかったな!」

「っ!?」


バタンッ


言いたいことだけ言い放ったエビルが、茫然とする少年を置いて風呂場を出て行った






風呂場を出たエビルが、濡れた軍服を乾いた物と素早く取替え、窓際に立って家の周囲の様子を窺う


「・・・・今の所、まだ他の追っては来ていない・・・か」


先ほどの将軍とのホットラインの通信断裂は、他の誰かがその通信を傍受しようとしている際に取られる自動非常処置

セテ将軍はあの対象を第一級優先事項で捕獲、”保護”しろと言い、”抗戦”も厭わない・・・と言った
加えて先ほど一瞬にして消えた、8人分の生体反応

あれは、軍の特殊部隊だった

同じ指令が他の部隊に下されることは、ありえない

ただの捕獲・保護なら”抗戦”という言葉も”ブラック・ソード”級の武器の転送も必要ないはず

生体反応消失地点で見た、あの異様な光景
ランクAだという・・・あの少年の能力によるものだという事はまず間違いない

軍の研究所は国の中枢を牛耳っている最高評議会の管轄下にある
その評議会からの勅命なのだろう・・・エビルに下された対象の保護・・・

総じてそれは、軍と評議会の中に生じつつあるという亀裂
力の均衡を崩したい軍側の”対・評議会派”との特殊能力者の奪い合い・・・と見るのが無難だ

おまけに”対・評議会派”は敵対国である隣国のマキート軍とも通じていると噂されている

恐らくは、先ほどの通信でこの場所が軍内部の敵側に知られるのも時間の問題・・・

軍の内部紛争も厄介だが、マキートが絡むとなると益々ことは厄介になる


「・・・・そんなに凄い能力の持ち主なのか?それに・・・」


ドスンッとソファーに腰掛けたエビルの顔に、違う意味合いの困惑の表情が浮かぶ

腕の中で倒れこんだ時よりも、先ほど腕に抱え込んだ時の方が、少年の身体が明らかに成長していたのだ

10歳前後か・・・?と思えたその身体が、先ほどバスタブに放り込んだ時には、明らかに着ている服が小さくなり、身長、顔つき・・・供に大きくなり子供から少年へと移行していた


「・・・どういうことなんだ・・・?」


思案顔で呟いた時

ガチャン・・・とあの少年がエビルの大きいシャツとジーンズを裾めくり状態で着て、風呂場から出て来た

間違いなく、最初の時より成長した体つきで、今は15歳くらいに見える
でも、その姿はまだ本当に幼くて・・・

とても8人もの特殊部隊の精鋭たちを瞬時に消すほどの能力者には、見えない

ドアの前で立ちすくんだまま、ジ・・ッと上目遣いで少年がエビルを用心深く見据えている


「・・・そのままそこに突っ立っているつもりか?」

「・・・じゃあ、どうしろというんだ?」

「・・・とりあえず、座ったらどうだ?」

「座ればいいのか?」

「ああ。座った方が話がしやすい」

「話す時にはそうするものなのか?」


そう言って、ようやく少年がエビルの前のソファーに座る

その・・・まるで会話に繋がらないやり取りに、エビルが違和感を感じて問いただす


「・・・お前、ひょっとして、他人と話すことに慣れていないのか?」

「・・・他人などいなかった」

「は・・?」

「私はずっと一人だった」

「っ!?そ・・れは、研究所でか?なんで!?」

「能力のせいだ」

「え・・・?」

「強い力は災いを呼ぶ。だから、それ以上力が強くなる事を避けて成長も止めていた」

「成長も!?あ・・だから・・・!?」

「成長を始めた体はもう戻らない。私は、もう、あそこへ戻らない」


静かな・・・決意を秘めた口調
『戻れない』ではなく、『戻らない』ということは、帰る意志がないことを意味している


「・・・戻らない・・のなら、どこへ行く気だ?」

「・・・あそこでなければどこでもいい。あそこじゃない、どこか・・・」

「なぜだ?」

「・・・あそこは、一人だから・・・」


消え入りそうな、小さな呟き


「・・・だったら、名前、教えろ」

「え・・・」

「今は一人じゃないだろう?名前がないと呼ぶのに不便だ」

「・・・名前?さっき、ナンバー・8かナスタと言われた」

「・・・番号など名前じゃない。ナスタか。俺は特殊諜報部隊隊長、コードネーム・エビル=アイ。通称エビル」

「エビル・・・アイ?」

「ああ。俺は戦争孤児で軍に拾われた。だから名前なんてない。コードネームは・・・俺のこの目からきてる」


そう言ったエビルが、目元を覆い隠していたバイザーをずらし、その奥にあった双眸を、ナスタに曝す


「・・・っ!?目の色が・・・っ」

「そう、片方が赤くて片方が紺色。パッと見、赤いほうの目だけが目立つだろう?赤は昔から凶相の色なんだそうだ・・・だから”邪眼(エビル=アイ)”」


再びバイザーで目元を覆い隠したエビルに、ナスタが問いかける


「片方だけ赤くて邪眼なら・・・両方赤い目は、どうなるんだ?」

「・・・さぁ・・な。けど、その目、キレイだぜ?俺は好きだけど?」

「・・・好き?それはどういうことだ?」

「・・・は?そう・・か、一人だとそういう感情もわかんねぇのか・・・」

「なんだ?その感情とは?教えろ!」


ナスタが身を乗り出した瞬間、エビルがその体ごと抱え上げ、自分の胸の中に引き寄せた


「っ!?なん・・っ!?」

「ああ、コラ、暴れるな!お前が今教えろと言ったんだぞ?」

「!?」


いきなり抱き寄せられたナスタが、一瞬、その腕から逃れようと暴れたが、耳元で囁かれたエビルの言葉にその動きが止まる


「・・・好き・・だと、こういう風にするものなのか?」

「そうだな・・お前、顔キレイだし、かなり俺好み」

「・・・お前、軍人だろう?私の能力を知ってて・・・怖くはないのか?」

「うー・・ん、確かに、得体が知れん。けど・・・なぜだろうな?初めて見た時から不思議と怖いとは思わなかった。
俺も体の中に兵器(マシーン)を飼ってるからかな?・・・それを知ったらお前の方が怖がるんじゃないのか?」

「兵器(マシーン)?」

「そ。”ブラック・ソード”っていうナノ・マシーン。切ったもの全て消滅させちまう物騒な代物だ」

「”ブラック・ソード”・・・お前の中に・・・」


小さく呟いたナスタが、エビルの胸に耳をピタ・・・とくっ付けて、その胸の中に納まり易いように身じろいだ



「・・・?どうした?」

「・・・お前の・・心臓の音が聞こえる。なんだろう・・・すごく、安心する。それに・・・すごく、あたたかい・・・」

「はは・・・そんな風に言われたのは初めてだな。俺は軍の殺人兵器と呼ばれてる男で、いつ死んでもおかしくない人間なんだ。だから、その場所が気に入ったのなら、お前にやるよ。

帰る場所がどこでもいいなら、俺が生きてる間は、ここに帰ってきたらいい。他に来たがる奴も居ないしな」


そのエビルの言葉に、ナスタが身じろいで顔を上げる


「・・・くれる・・のか?私に?帰る場所を?」

「ん?お前がそうしたいなら」


エビルがそう言った瞬間、ナスタが、初めて・・・笑った
もう一度エビルの胸元に猫のように顔を摺り寄せ、赤い瞳を閉じて・・・


・・・・・・・っ、うわ、今の笑顔・・・すごく、可愛い・・・!


思わず心の中で叫んだエビルの鼓動が、僅かに早まる
その早まった鼓動に、ナスタが不思議そうに顔を上げ、問いかけた


「なんだ?急に・・・・っ!?」


顔を上げたナスタの顎に指先をかけたエビルが、そのまま問いかけたナスタの唇を塞ぐ

驚いて逃げを打ったナスタを、逃がさないとばかりに顎から伸びた指先が、うなじに差し入れられてその動きを封じてしまう


「・・・っ、エビ・・・・ッ」


より深く角度を変えた瞬間、上げたナスタ抗議の声も呑み込んで、エビルがどうして良いかわらずにされるがままのナスタの舌を絡め取って引き出し、甘噛みする

室内に響いていた外の雨音がいつの間にか止み、熱を帯びて絡み合い響く濡れた水音だけが響き渡る

胸の中で固くなっていたナスタの身体が柔らかく溶けかけた瞬間、エビルの掛けていたバイザーの通信機から、危険を知らせる警報音が鳴り響いた


ピーーーーーーッ


突き抜けるようなその音と同時に、窓という窓から一斉に雨のような銃弾が室内に撃ち込まれる


「クソッ!無粋な野郎だな・・・っ」

「エビルッ!?」

「生きてたら、続き、しような?」


切羽詰った状況・・・だというのにそんな言葉をナスタの耳元に注ぎ込む

その銃弾の嵐を、エビルが”ブラック・ソード”の変形・・・体全体を覆うシールドを作り出し、ナスタをその胸の中に庇いながら外へと飛び出した


「・・・久しぶりだな、邪眼のエビル。お楽しみの所残念だが、その腕の中のモノ、こちらに引き渡して貰おうか?」


聞き覚えのあるその声音に、エビルが弾かれたように顔を上げた


「・・・っ!?マキート軍のカルナラ少佐!?何でお前がここに!?」

「簡単だ。マキート(われわれ)はそこにいる少年の能力が欲しい。俺はこの、マキートで開発された対”ブラック・ソード”のナノ・マシーン”ライト・ソード”の威力が確めたい・・・」


モスグリーンの軍服に身を包んだカルナラの手の中には、黒い輝きを放つ”ブラックソード”と対を成すかのように白色に輝く、”ライト・ソード”

それを掲げたカルナラが不敵に笑う


「以前切られた耳の痛み・・・倍にして返してやる・・・!」

「は・・・っ!以前より男前が上がってるぜ?お前に似合いだ!」

「っ、ほざけ・・・っ!」


叫んだカルナラが空に舞い、一振りの剣となった”ライト・ソード”をエビルに向かって切りつける


「ナスタ!逃げろ!!」


シールドの変形を解いたエビルが、胸の中に庇っていたナスタを背後に向かって押し出し、突き放す

つんのめる様にして突き放されたナスタが、振り返った

その眼前で、エビルが”ブラック・ソード”を剣に変形させ、カルナラと激しく刃をぶつけ合っていた

切るもの全てを粒子分解させ消滅させるはずの”ブラック・ソード”が、ことごとく”ライト・ソード”に受け流され、かわされていく


「くく・・・、どうした?ご自慢の”ブラック・ソード”もこいつの前じゃぁ普通の剣と変わらないなぁ!?エビル!?」

「それがどうした!?剣技でこの俺に勝てるとでも思っているのか!?甘いぞ、カルナラ!」


気合いの一声で”ライト・ソード”を弾き返したエビルの視界の片隅に、その場で茫然と立ち尽くしているナスタが写りこむ


「っ!?なにやってる!?逃げろ!!ナスタ!!」


エビルの気迫のこもった言葉にジリ・・と後ず去ったナスタを、背後から現れたマキート軍の兵士達が取り囲む


「ナスタ!?」


一瞬、ナスタに気を取られたエビルに向かい、カルナラがブゥオンッ・・!と2本に増殖させた”ライト・ソード”でエビルに切り付ける


「戦ってる最中によそ見するとは、余裕だな!?」


2本の剣の攻撃を、かろうじて1本の剣でかわしたエビルが、カルナラに馬乗りにされて地面に押さえ込まれる


「・・クッ!俺と一対一の勝負がしたいんじゃないのか!?カルナラ!?」

「相変わらず可愛いことを言うな、エビル?お前のそういう大甘な所が大好きだぜ?」

「・・っ、ほんっとに、虫唾が走る野郎だな!てめぇは!!」

「この状況でまたずい分と強気な発言だな?さあ、どこまで耐えられる?この”ライト・ソード”に切られた傷はゆっくりと傷ついた細胞を増殖させていく・・・。
その痛みと広がる傷口の苦しみは、並じゃないそうだぞ?」

「お前の腐った根性そのままだな!似合いの剣だ・・・!」


ギリギリ・・と迫る”ライト・ソード”に、徐々に押されていくエビルに・・・ナスタが思わず一歩足を踏み出した

その動きを、兵士達が持っていた銃で静止させようとその体に触れた

途端


「私に・・・触れるな・・・っ!!エビルを・・離せっ!!」


叫んだナスタの身体が再び一気に成長し、輝く金色の髪が波打って、、赤い瞳に炎ようなユラメキが宿る

次の瞬間、ナスタを中心に現われた巨大な魔方陣が、その陣内にあった全ての物を根こそぎ切り取って、消滅させた


「な・・に!?」

「ナスタ!?」


その光景に唖然としたカルナラの腕から、一瞬、力が抜ける


「・・ッ、カルナラ!勝負はまた今度だ・・・っ!」


その一瞬を見逃さず、”ライトソード”ごとカルナラの体を弾き飛ばしたエビルが、上空に舞い上がった1本の”ライト・ソード”でカルナラの足を地面に縫い止めた


「うあっ!!エ・・ビル・・・ッ!!」

「とっとと引いて傷の手当てでもしてろ!消滅するよりましだろう!?カルナラ!」


言い捨てたエビルが、ナスタの居る方へ駆け寄った

まるでブラックホールのように何もかもを呑み込んで、ナスタの能力によって作り出された黒い球体がジワジワ・・と増殖していく


「ナスタッ!やめろ!!力を止めるんだ!!」


黒い球体の中心で、大人へと成長した体で・・・長い金色の髪を振り乱したナスタが叫ぶ


「だめだ・・・っ!止まらない・・止められない・・・っ!!逃げろ!エビル!!」


悲痛な声音が、少年のものだった声から、低い大人の男の声になって訴える
急激に成長した体と能力が暴走し、完全にナスタがそのコントロールを失っていた


「ク・・・ッ!どうしたらいい!?どうしたらこれを止められる!?」


ジワジワ・・と広がる虚無の空間に、エビルがどうする事もできずに後ずさる


「エビルッ!」


不意に
凛とした声音で、ナスタがその名を呼ぶ


「お前の中に居る”ブラック・ソード”は、私がこうなった時のために軍が開発した兵器だ。その剣の力を、お前なら最大限に引きだせる!このブラックホールごと私を・・・切れっ!!」

「っ!?なんだと・・・っ!?」


思わずエビルが手にした黒く闇光りする”ブラック・ソード”を見つめる
確かに、まだこの剣のパワーを最大限にして使ったことはない
それは、あまりに強大で危険なパワーだったからだ

何もかもを消滅させる力を持つ、”ブラックソード”の力と、何もかもを呑み込んで消滅させていく、ブラックホールのような力

同じ性質のものに同じだけの力が加わったら・・・

互いが互いを消滅し合い、その力は相殺されて消し飛ぶだろう

そのために、エビルはナスタの追跡の任を命じられたのだ


最初から
ナスタを消し去る為に


「・・・ふざける・・な!この”ブラック・ソード”を作り上げる為に、ナスタは研究所で一人にさせられたんだろう!?兵器が完成したら、今度はその力の元である危険因子を殺せというのか!?冗談じゃない・・・っ!!」


吐き捨てるように言い放ったエビルが、剣をもう一本に増殖させて、2本の剣を手前で交錯させる

交錯した剣から体全体を覆うようなシールドで防御しながら、ブラックホールの中へと進み始めた


「エビル!?」

「誰が・・・殺すもんか!ナスタ、お前も自分の力を制御しろ!お前なら、コントロールできる・・・!!」


エビルの持つ”ブラック・ソード”に触れたナスタの虚無空間が、その力を相殺されて消し飛んでいく

だがそれは、エビルの持つ”ブラック・ソード”にも言える事で

ゆっくりと・・確実に

エビルの防御するシールドがその範囲を狭め、エビルの着ている軍服の一部を粒子に分解し、消し去っていく


「や・・めろ!エビル!お前の身体がもたない!!」

「うるさい!俺はお前の帰る場所になるって言っただろ!だから、絶対、死なない!そこは、お前が居たい場所なのか!?」


エビルのバイザーが忍び込む黒い影に侵食されて、崩れ去っていく
露わになった赤い瞳と紺色の瞳が、その両方に金色の輝きを放つナスタの姿を映し出している


ただ、その姿だけを、真っ直ぐに


「ち・・がう、私は・・こんな所に居たくない!私が、帰りたいのは・・・!」

「だったら、迷うな!帰って来い!俺の腕の中に!!」


エビルが叫ぶのを合図のように、ナスタが思い切りエビルに向かってその身を投げる

ギリギリまでシールドを保っていたエビルが、ナスタの身体がそのシールドに触れる瞬間、”ブラックソード”そのものの変形を解く

胸の中に飛び込んできたナスタを受け止め、再びその周囲をシールドで覆い尽くす・・・ほんの僅かな間に、エビルの全身が曝されたブラックホールの影に切り刻まれていた

シールドで完全にナスタの体ごと包み込んだ途端、その力の源を失ったブラックホールが、一気に自己分解を起こして消し飛んでいった


「・・・・ッ!?エ・・ビル!?エビル!?」


抱きこまれた腕の中でハッと顔を上げたナスタが、その腕に、胸に、顔に・・・無残に刻まれた傷に愕然としてその名を呼ぶ


「・・・・よ・・ぅ、ケガ、ないか・・?」

「バカを言うな!ケガをしてるのはお前の方だろう・・・!!」

「そ・・・か、なら・・いい。お帰り・・・ナスタ」

「っ!?お・・前は、バカ・・・だ!」

「は・・・ケガ人に・・ひでぇ・・・・」

「ッ、エビル!?」


そこまで言って限界のようで、エビルが意識を失うと同時に、二人を覆っていたシールドが解かれ、エビルの体の中へと”ブラック・ソード”が粒子となって吸い込まれていった

その二人の頭上に、不意に数台の小型高速飛行艇が現れ、そのうちの一台が、エビルを守るように抱き抱えたナスタの側に降り立った


ドアが開き、降り立った、エビルと同じ軍服に同じナノ・タトゥーの人物

その人物が、二人の眼前でピシッと敬礼して言い放った


「特殊諜報部隊・副隊長、フィズであります。セテ将軍の命によりお二人をお迎えに上がりました!」


気の抜ける緊張感のない声と、似合わないウィンク付きで・・・












「・・・・・ナスタはどうなったんですか?」


白い天井を見上げ、清潔な病院のベッドの上で様々な機器に管でつながれたエビルが、横に立つセテ将軍に問う


「ランクA研究対象ナンバー・8は、研究所に戻された」

「っ、他に手段はなかったんですか!?」

「あの力と存在をマキート側にも知られたのだ。研究所で保護するのが一番安全だ。ナンバー8にとっても、国そのものにとっても・・・な」

「・・・っ」


セテ将軍の言葉に、エビルが唇を噛み締める

確かに、あの力を知れば、その力を手に入れようとマキートだけでなく隣接する各国も動き出すだろう

下手をすればあの力を巡って戦争になる可能性もある
それだけは避けなければならない


「・・・で、お前の方なんだが、大分ケガも完治した。後は自宅療養で構わないそうだ。
銃弾で穴だらけになった家は、とてもじゃないが住めるよう物ではなかったのでな、軍のほうで新しい家を用意した」

「え!?」

「外界との接触はほとんど遮断されているし、セキュリティも軍の最新モデルだ。ありがたくちょうだいしろ」

「っ、それは、つまり・・・俺の体の中に完全に馴染んでしまった”ブラック・ソード”の保管庫・・・といったところですか?」

「ま、そういうことだ。何しろ君の体の中から出せない以上、君ごと保管せねばどうしようもないのでね」

「・・・・まぁ、覚悟はしてましたし。今までとだってそう違うわけじゃありませんしね・・・。わかりました」


ため息を吐きながらそう言ったエビルに、セテ将軍が意味ありげな笑みを浮べて言った


「今回の君の活躍は軍の上層部も認めていて、特別に長期休暇がでてる。ゆっくり体を休めてこい。その後はお前に常任の任務が待ってるからな」

「長期休暇は嬉しいんですが、常任の任務とは?」

「監視だ。とある重要機密のな」

「・・・あまり得意な分野じゃないんですが?」

「まあ、そういうな。やってみたら案外性に合ってるかも知れんぞ?」

「・・・・とりあえず、休暇をいただいてきます」


深いため息を吐いて、エビルがそう言った











「退院、おめでとうございます!思ったより早くて良かったですね!隊長!」


陽気に言い放つフィズの運転で、新しい住居へと向かうエビルから、そのフィズに対する返事がない

車に乗り込んでからというもの・・・溜め息ばかりはいていた


「・・・・まだ気にしてるんですか?あの、ナンバー8とかいう特殊能力者のこと?」

「・・・・ナンバー8じゃない、ナスタだ」


不機嫌絶好調な声音で言い捨てたエビルが、もう一度盛大にため息を吐き出した


「・・・・本気・・・なんですか?」

「・・・・放っておいてくれ」

「本気なのに・・・あきらめるんですか?」

「ッ、フィズ!しつこいぞ!!どうしようもないだろ!!」


いらただしげに叫んだエビルの身体が、キキキ・・・ッというタイヤが軋む音と供に前のめりになってその体勢に耐える


「・・・っぶねぇ!もう少しまともな運転したらどうだ!?フィズ!?」

「あ、すみません。着きました。ここです」


全く悪びれた風もなく、フィズがにこやかに言い放つ



「・・・・・フィズ?お前、ひょっとして・・なんかすげー不機嫌?」

「べっつにー!ほら、行ってください!」

「あ、ああ・・・ありがとう。で、鍵は?」

「持ってませんよ」

「え?」

「持ってなくても、入れますからご心配なく!

「え?どういう・・・?」

「ああ、もう!じれったい!とにかく送り届けましたからね!とっとと行ってください!!」

「フィズ・・・!?」


まるで叩きだす勢いでエビルを車から降ろしたフィズが、猛スピードでその場を立ち去っていった

発車間際、車の中で『おれだって恋人ぐらいほしいやぃ・・・っ!』と、悔しげに捨て台詞を吐いて










「・・・しっかし。鍵もないのにどうやって入れっていうんだ?」


セキュリティの頑丈そうなドアの前で思案顔になったエビルが、ふと、呼び出しブザーに指先を伸ばす


「押したら中に人が居ました・・・なんてオチじゃないだろうな?」


フィズならそんな悪戯もありうる・・・などと思いながら、エビルがモノは試し・・とばかりに呼び出しブザーを鳴らす

途端

ガチャンッ!!

と、まるで待ち構えていました!言わんばかりの勢いでドアが開け放たれる


「おそいっ!!」


一言、言い放たれた出迎えの言葉
その言葉を発した、人物


「・・・・ナ・・スタ?」


零れ落ちんばかりに目を見開いたエビルが、唖然として目の前に立つナスタを見つめる


「・・・なんだ?その反応は?私を一人でこんな所で待たせておいて・・・!心配・・させておいて・・・・!!」


今にも泣き出しそうに歪んだナスタの顔を、ギュ・・と胸の中に押し付けたエビルが、バタン・・と後手にドアを閉めて家の中に入り込み、両腕で思い切りナスタの体を抱きしめた


「・・・ッ、心配・・させてごめん。一人にさせて・・ごめん・・!でも、なんで?研究所に戻されたって・・・!」

「・・・そういうことにしておけば、他国に対して私の存在が牽制になる。例え、力がなくなっていたとしても」

「え?力が・・・?」

「そうだ。一気に力を使い果たしたのかどうなのか・・・あれ以来力がなくなった。だから、私はこうしてお前の前に居られる」


そう言ったナスタの赤い瞳が、楽しげに微妙に細められる
その顔つきに・・・エビルがあきれたように言い募った


「・・・力のコントロールが完全にできるようになったってことか?まさか・・・とは思うが、俺の中から”ブラック・ソード”が取り出せなくなったのも・・・?」

「・・・そうしなければ、お前はここには居なかった」


不敵にナスタが笑う
大人になった途端、その本性が露わになったかのような・・・ずる賢さ

思わず目を見張ったエビルの胸に、ナスタが摺り寄った


「お前が、言ったのだ。私にこの場所をくれると」

「・・ッ痛!」


まだ完全にケガが完治していない胸に走った痛みに、エビルが思わず顔をしかめる


「あ、すまん。まだケガが・・・」


慌てて体を離そうとしたナスタを、フ・・ッと笑ったエビルが腰にまわしていた腕で引きとめる


「いや、これぐらいがちょうどいい・・・」

「は・・?」

「言っただろう?生きてたら続きをしよう・・って」

「・・・っば、ケガが治ってからでも・・・!」

「いやだ。今がいい・・・」


『いや?』という聞く必要もない問いをその色味の違う双眸に滲ませて、意地の悪い男が赤い双眸を覗き込んだ
















「ふ・・・・・っ・・・・っ、」


くちづけの間に上手く呼吸できない苦しさを訴えるように、シーツに押し付けられて絡まった指先に力がこもる

苦しいのか?と、重なった唇を離そうとすると、まるで嫌がるように舌先が絡みついて離そうとしない

エビルの肩や胸に巻かれた包帯が、柔らかな布の感触とその凹凸の付いた層を成すヒダに、まだ触れられてもいない胸の突起が擦れて、硬く芯をもってくる


糸を引く粘液を舐め取って、ようやく解放された唇が、柔らかな耳朶を這い、産毛の感触を楽しむように食んで行く


「・・・ナスタ」


熱く、濡れた湿度を伴って、耳の中に直にその名が注がれる
それだけで敏感になった体に震えが走る


「・・・ここ、もう硬くなってる・・・」


嬉しそうに笑みを象った唇が、その硬く尖った桜色の先端にくちづける


「はっ、・・っ、おま・・えの、ほ・・うたいが・・っ」

「俺より先にそっちで感じてたの・・・?敏感だな」


フ・・・ッとその口角が意地悪く上がり、更に硬度を増した先端を口に含んで舌先で転がし、甘噛みする


「あぁっ・・・っん・・・・っ!」


大人になったばかりの身体
一点のシミもない、滑らかな肌理の細かい素肌

急速に大人になったせいで、与えられる快楽には敏感で
でも、その快楽に感情が追いつけない

もどかしい感覚が苦しくてたまらない・・・と汗ばんだ身体が仰け反って、包帯の巻かれたエビルの背中に爪を立てる


「つ・・・っ」


突き抜ける痛みすら、それを与えているのがナスタだと思うと、もっと縋って欲しいと言わんばかりに柔らかな脇の下に鮮やかな刻印が刻み込まれていく

身体のラインを確めるように、全身をくまなく撫で上げるエビルの指先
辿る指先の端々で灯されて行く、疼く火種

その火種を煽るように、濡れた舌先と唇が舐め上げていく


「っ、ん・・・・・っ、エ・・ビル・・・・!」


背を弓なりに仰け反らせ、シーツをきつく握りしめた指先が、淫らなシワを作り出す

身体が熱く火照ってどうしようもないのだと訴える赤い双眸が、下肢を舐め上げている傷だらけの獣を捕らえ、感じた羞恥に更に体温を上げる

その視線に気付いた色身の違う双眸が、邪眼と呼ばれるに相応しい燃える様な赤い瞳でナスタを見据えた

そのまま伸び上がってナスタと視線を合わせたエビルが、ナスタの滑らかな太股を抱え上げ、ゆっくりと腰を進める


「あ・・・っ待て、まっーーーーーーっ・・・・!」


一瞬の怖れと、望む渇望
射る様に自分を見据える、エビル・アイ

押し入ってきた、灼熱の塊・・・・・・・!

限界まで押し開かれた両足に、自分の身体以上に熱いうねる筋肉、汗に濡れた太股が重なる


「あっ・・・・、あ・・・あぁ!!」


長い金色の髪が、シーツの上でどこまでも果てない海原のように波打っている

その金色の海原の上で跳ね、絡み合うイルカ


「く・・・っ・・・・!ナ・・スタ、すごく・・・イイ、締まる・・・!」

「言う・・・っん、・・・な!っバ・・ああ!」


憎まれ口など聞く気はないと、エビルが無駄な言葉を紡ぐ間に狙ったように突き上げて、嬌声に変える

激しく追い上げられて、与えられる快楽に追いつけないと、抗議の意味を込めてナスタの膝が、律動するエビルの腰を締め付ける


「あ・・・っく・・・っは・・・あぁっ」

「・・・っ、く・・ぅ、・・・・・っ!!」


一人では行けない場所
一人では触れることすら叶わない最奥の場所

その場所が、あたたかなモノで満たされる

痺れるほどの余韻に震えながら、落ちてきた体に互いに縋りつく


果てしない快楽に感情が流されても
歓喜の果てに果てないどこかへ落ちていったとしても


帰るのは、ただこの場所だと、思い知る



あたたかで
力強くて
包み込む



その胸と



貴方の腕の中で・・・・





終わり




******
後書き>
今回の萌えポイント

その1>にーさん、軍服
その2>ありえん素直&純情ナスタ
その3>腹黒カルさん♪
その4>戦う良い男(by軍服)
その5>傷だらけのにーさん
その6>お約束フィズ
その7>ラブラブなふたり

ども。長いお話にお付き合いくださってありがとうございます。
総受けでにーさん軍服に萌えた方全員に捧げます(笑)

初稿の段階ではエロシーンは全くありませんでした(殴)
再考の段階で後半を一気に書き換えました・・・。(泣)

いや。
やっぱ。
エロ・・・・いります・・・よね?りゅうかさん?(笑)
エロくないかもしんないエロでお送りしてみました・・・(え)
すみません・・・修行積んできますっ!!(逃)


ps最近にーさんの名前考えるのが楽しくなってきました♪
  今回はコードネームさ!(←そろそろネタが尽きるぞ)


可那他より、りゅうかさんに愛を込めて(笑)




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